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勝野 眞吾 理事長

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【過去や現在のお仕事について(経歴)】

薬学(生化学・衛生化学)から医学(衛生学)、教育(学校保健・健康教育)、薬学(学長)を経て現在に至る。
・岐阜薬科大学卒業
・大阪大学大学院薬学研究科修士課程及び博士課程修了(薬学博士)
・兵庫医科大学講師、助教授
・兵庫教育大学教授
・兵庫教育大学大学院教育研究科教育・研究担当理事・副学長
・岐阜薬科大学学長
・兵庫教育大学名誉教授・岐阜薬科大学名誉教授
・NPO青少年健康力サポートラボ・ジャパン理事長現在に至る

*中央教育審議会スポーツ・青少年分科会臨時委員
「健やかな体を育む教育の在り方」に関する専門部会委員
*文部科学省大学設置・学校法人審議会特別委員
*文部科学省健康教育教材「健康な生活を送るために」作成委員会委員長
*大学基準協会副会長 
*全国都道府県教育委員会連合副会長
*(公財)日本学校保健会評議員
「学校保健の動向」編集委員会委員長
「児童生徒の心と体を守るための啓発教材の改訂」委員会委員長
など

【最近の趣味や夢中になっているもの】

趣味といえるほどではないけれど、好きなもの:
・朝の散歩(毎日1時間半・・・ちょっと疲れる)
・草刈り、枝払い(月2度ほど、風呂、ビール付き、亡父のいた家のかなり広い

 庭・・・これも疲れる。しかし、きれいになった庭を見てのビールは格別)
・読書(乱読、主にノンフィクション)
・音楽=バックグラウンドミュージック

 (最近は、ユーチューブかカーステレオ・・・ジョン・コルトレーン、エバ・キャシ

 ディ、グレン・グールド、金子由香利、ちあきなおみ・・・)
・それに研究;研究は、私にとって趣味・実益を越えるかけがえのないものです。これ

 まで研究を生業にできたことは何よりの幸せでした・・・・・ただ、今は、少し離れ

 てしまったことが悲しいですが。

【私のお勧め】

(場所)
・岐阜県板取(モネの池①、21世紀の森②)
・滋賀県米原市醒ヶ井(清流の梅花藻③)
・愛知県津島天王川公園(藤④)
・ベトナム・ホーチミン(ミントラン・ガーデン⑤)

【本NPOに寄せる思い】

次の時代を担う青少年が、健やかに成長し、希望に満ちて、ひとり一人の人生を大切に生きることは、私たちの一番の願いです。

私は、ほとんどの時期を大学で過ごし、主に公衆衛生学(疫学)と健康教育を専門としてきました。これまでに、①子どもの時期の生活習慣病の危険因子についての疫学的研究と②喫煙・飲酒・薬物乱用の疫学的研究を大きなふたつのテーマとし、これらの研究から得られた結果、経験をもとに学校での健康教育を考えて来ました。

①では、淡路島五色町の小学校5年生から中学校3年生までの子ども達について生活習慣病の危険因子に関する調査を20年にわたって行いました(延べ人数約9000人)。この調査では、子ども達、保護者の方達などの調査を受ける側から見てこの調査がどのように思われるか(つまり受診者の視点)を大切にすることおよび当時すでに多くの情報があった欧米の調査結果にとらわれることなく、我が国の子どもの実態を明らかにすることを主眼にしました。その結果、我が国の子ども達の生活習慣病のリスクは欧米と比べて小さいこと、欧米の情報を鵜呑みにして健康教育を行うことは危険であることを知りました。

②では、薬物乱用などの危険行動に手を染めやすい高校生を対象として、2009年に初めて喫煙・飲酒・薬物乱用に関する全国調査を行い、以後4回続けました(その後、韓国、ベトナムでも調査しました)。薬物問題が深刻な米国では1975年からミシガン大学の研究者によって現在まで40年以上にわたって毎年全米の中等学校生徒(日本の中学生・高校生)調査が行われ、これによって得られた知見をもとに科学的知見(エビデンス)に基づいた喫煙・飲酒・薬物防止対策が行われていますが、我が国の高校生ではこれがなされていませんでした。実際調べてみると、我が国の高校生の薬物経験は欧米諸国に比べて極めて低いこと、しかし、米国と同じように、高校生などの青少年が薬物乱用等の危険な行動に至るには、薬物等の危険の認識、薬物などを拒否する態度、社会環境が重要な役割を果たすこと、つまり、薬物乱用などの危険行動を予防するためには知識だけでなく、危険行動に関連する要因を踏まえた健康教育が重要であることがわかりました。そして我が国では、学校教育を通じてこれが行われてきたことが青少年の危険行動が少ないことに繋がっていること、すなわち学校での健康教育が重要な役割を果たしてきていることがわかりました。

子ども達は、世代交代を繰り返します。子どもたちへの健康教育には、常に新しい情報を加えつつ、繰り返した働きかけが必要です。そして、何より押し付けではなく、子ども達ひとり一人が自ら知識を得、考え、そして自らと他者のために適正な行動選択をすることができるようになること、また、社会環境にも目を向けることができるようになること、このような観点からの支援・健康教育が大切だと考えています。

 

NPO青少年健康力サポート・ラボ・ジャパンは、学校教育より少し自由な立場から、望ましい健康教育を考え、貢献したいと考えています。そして、その視野を狭く国内に限るのではなく、世界の諸国、特にアジアの国々の子ども達にも広げたいと思います。

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